アスベストによる
健康被害とは

アスベストによる健康被害の経過

アスベスト(石綿)は、ヒトの髪の毛の直径よりも非常に細く、肉眼では見ることができない極めて細い繊維からなっておりますが、熱や摩擦、酸やアルカリに強く、その上丈夫で変形しにくいという特性があります。
そのため、建材や摩擦材、シール断熱材に最適とされ、以前は広く建材等に使用されてきました。
しかし、飛散すると空気中に浮遊しやすく、人が予期せずアスベストを吸い込むと、人の肺胞に沈着しやすい特徴があります。
吸い込んだアスベストの一部は体外へ排出されますが、アスベストの繊維が肺の内側に刺ささることで炎症がおこり、肺から排出されずに刺さったままのアスベストが肺の線維化やがんの一種である肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こすことがあると判明しております。

アスベストによる健康被害の疾患や症状

アスベスト被害賠償金の対象となる疾病は、中皮腫、肺がん(原発性肺がん)、石綿肺及びびまん性胸膜肥厚です。

中皮腫とは

中皮腫は、肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の起始部を覆う心膜、精巣鞘膜にできる悪性の腫瘍です。
胸膜中皮腫では、息切れ、胸痛が多くみられますが、症状がなく胸部エックス線検査で胸水貯留を偶然発見されることもあります。そのほか、咳、発熱、全身倦怠感、体重減少などもみられます。腹膜中皮腫では、腹痛、腹部膨満感、腹水貯留などがみられます。
中皮腫の原因は、特にアスベストとの関連性が高いと考えられています。

肺がんとは

原発性肺がんは気管支あるいは肺胞を覆う上皮に発生する悪性の腫瘍です(「原発性」肺がんとは、肺の気管・気管支・肺胞の一部の細胞ががん化したものをいいます)。
咳、痰、血痰といった症状がよくみられますが、無症状で胸部エックス線や胸部CT 検査の異常として発見される例も存在します。
中皮腫と異なり、喫煙をはじめとして石綿以外の多くの原因でも発生しますが、アスベストの累積ばく露量が多いほど肺がんになる危険が高くなることが知られており、喫煙しない人の肺がんの危険性を1とすると、喫煙者は10倍、アスベストばく露者は5倍、喫煙をするアスベストばく露者は約50倍とも報告されています。

石綿肺とは

石綿肺は、アスベストを大量に吸入することにより、肺が線維化するいわゆる「じん肺」という病気の一つです。
症状としては労作時の息切れ、咳、痰が多くみられます。アスベストの吸引がなくなった後も症状が徐々に悪化し呼吸機能の低下が徐々に進み、在宅酸素療法が必要となる疾患です。
アスベストを大量に吸入した労働者に起こり、10年以上経過してから石綿肺の所見が現れます。

びまん性胸膜肥厚とは

びまん性胸膜肥厚は、臓側胸膜(肺を覆う膜)に生じた慢性的な線維性胸膜炎です。
症状は、呼吸困難、反復性の胸痛、反復性の呼吸器感染等がみられます。
比較的高濃度のアスベストの吸入により発症すると考えられており、潜伏期間は高濃度ばく露群で30年、それよりも少し低い群で40年という報告があります。

※なお、アスベスト被害による賠償金の対象とされておりませんが、上記以外にも「良性石綿胸水」等の疾患もアスベストが原因となると報告されています。

0120-377-931

お問い合わせお問い合わせ

Copyright hiramatu-go pat. All rights reserved.

ページトップへ移動