B型肝炎の感染経路や原因

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス感染者の血液や体液が他の人の体内に入ることで感染します。感染経路は、主に2つ。「垂直感染」と「水平感染」です。

垂直感染と水平感染

垂直感染

垂直感染とは、B型肝炎ウイルスに感染している母親から生まれた子へ感染する母子感染のことです。出生児や乳幼児は免疫機能が未熟でB型肝炎ウイルスを排除する力が弱いため、感染しても症状が出ません(無症候性キャリア)が、思春期から30歳ごろになると、免疫が発達しウイルスを攻撃し始めるため肝炎を発症します。垂直感染は、母子感染防止事業が昭和61年(1986年)に実施されて以降、ほとんど起こらなくなっています。

水平感染

水平感染とは、垂直感染以外の原因による感染のことで、主な原因として性行為やピアスの穴開け・入れ墨等で器具を消毒せずに繰り返し使用した場合等が挙げられます。以前は、医療従事者の針刺し事故や集団予防接種等による注射器の使いまわし、B型肝炎ウイルスに汚染された血液の輸血による感染もありましたが、医療環境の整備等により、これらが原因で感染することはほとんどなくなりました。

集団予防接種とB型肝炎

B型肝炎ウイルスの蔓延

感染経路には、幼少期に受けた集団予防接種時に注射器が連続で使用されていたことも挙げられます。集団予防接種が行われていたのは、予防接種法が制定された昭和23年(1948年)から改正される平成6年(1994年)まで。当時、国は注射器の連続使用がB型肝炎ウイルスに感染する可能性があることを認識していたにもかかわらず、対策を講じませんでした。さらに、感染者への措置も行わずに注射器の連続使用を続けたため、40万人以上の感染者を出してしまう結果となりました。

給付金の支給制度設立

平成元年(1989年)、集団予防接種が原因で感染した方が、損害賠償などを求め集団訴訟を起こしました。国が責任を認めたのは、平成23年(2011年)。そして、翌年1月に感染被害者を補償するB型肝炎給付金の支給制度が設立されました。令和3年(2021年)6月には、令和9年(2027年)3月31日まで給付金の請求期間を延長する改正法が、国会で可決・成立しました。

一次感染と二次感染と
三次感染

最初に感染することを一次感染、感染者から別の人へ感染することを二次感染、二次感染者からまた別の人へ感染することを三次感染と呼びます。

各感染者の給付金受給要件は「B型肝炎給付金の受給対象者と要件」をご確認ください。

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